生命保険の加入率の推移について。生命保険に加入している割合

生命保険は加入するべきか。生命保険でもしものときに備えるという考えは理解できますが、日本国民はどの程度加入しているのか気になりますよね。そこで一般的な生命保険加入率を調べました。生命保険加入率から自身に必要な保障を検討、見直しをしてみましょう。

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日本の生命保険の加入率

世帯加入率は9割弱を推移

生命保険は、病気やけがで働くことができなくなった時の備えとして加入し、加入者同士が相互扶助の精神、つまりお互いを助け合うという精神で成り立っています。多くの加入者が保険料を出し合い、お互いの万が一の時のために備えます。 日本は、世界的にみても保険に対する意識が高く、大半の方が何かしらの生命保険に加入しています。公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、日本の生命保険の世帯加入率は個人年金を含む生命保険全体で9割弱。10世帯のうち、9世帯は何らかの保険に加入しているという調査結果が出ています。

世帯員の平均加入件数は減少傾向

世帯員の生命保険加入件数は、平成15年には平均4.6件だったのに対し、平成27年には平均3.8件、世帯主の加入件数は平成15年には1.9件、平成27年には1.7件と、いずれも10年強で加入率は若干減少傾向にあります。 しかし、「もしも」のときに備えるという考え方が浸透し、9割弱という高い加入率を保っているという事実は注目すべきポイント。残された家族への保障、病気や怪我などに加え、高齢化の日本では、定年退職後の年金で賄えない場合の生活への備えなども高い加入率の理由といえます。

世帯主の年齢別では30代後半が高い

世帯主の年齢別での生命保険加入率では35歳〜39歳の30代後半から65歳〜69歳にかけては9割以上となっており、20代、30代前半に比べ30代後半から加入率が高くなっています。 年齢を重ねるとともに、家族への責任や健康など、さまざまなリスクに備える傾向が強い世代です。結婚や出産、育児、そして子供が成長して教育資金の準備、その後定年を迎えるといった中で、病気やけがなどのもしもの時の家族へのリスクが一番大きく、また、子供の教育資金の確保などの理由で保険に加入する方が多い年代といえます。

独身の多い20代は5割程度

独身が多い世代の20代は男女共に生命保険加入率は5割強程度と低い結果になっています。今後の人生が変化していくタイミングの中で、新規に加入したり保険を見直していく世代といえます。 独身だと、生命保険はまだ早いと考えたり、ケガはともかく病気へのリスクも低いと考え、保険で万が一に備えるという意識が薄い年代です。まだまだ収入も少ない年代なので、毎月の保険料の支払いもネックになっているという一面もあるようです。

男女比は7割でほぼ同じ

男性が世帯主で配偶者がいる世帯での生命保険加入率は、どちらも加入していると答えた世帯がおよそ7割でほぼ同じ。夫のみ加入は全体の1割強、夫婦共に未加入は1割弱という結果になっています。 約7割の世帯は保険に加入する際は夫婦お互いに加入する傾向にあるようです。生命保険の加入件数も世帯主と妻、どちらも平均1.6件から1.8件とほぼ同じという結果に。 また、子供(未婚で就学前、就学中)の加入率はおよそ5割強で、加入件数は平均1.2件から1.3件となっています。教育保険や医療保険が多いようです。

都道府県別にみると福井県がトップ

都道府県別に見た保険加入率トップは福井県で1世帯当たりの加入件数はおよそ4.5件。2位は富山県で4.1件。北陸地方の加入率が全国的に見て多いようです。共稼ぎで持ち家率の高さも起因しているといわれています。因みに最下位は沖縄県の1.9件です。 生命保険の加入率は全国的若干減少傾向にありますが、最下位の沖縄県の生命保険加入率はそれとは逆に若干増加傾向にあるようです。しかし、保証金額は若干減少傾向にあります。沖縄県は全国的に見て生涯未婚率が男性は全国でトップ女性は5番と高水準なことも最下位の生命保険加入率や保証金額に起因しているのかもしれません。

生命保険の加入率はやや低下傾向にある

生命保険の加入率は年々減少傾向にあります。生命保険世帯加入率のピークは平成6年の96%で、その後徐々に9割弱にまで減少しました。若い世代を中心に、多くのかたが目先に起こりうる医療保障や年金給付型保険を必要としている傾向にあるようです。 共働きの世帯が増えたことで、従来の世帯主(夫)に一般的な死亡保険をかけて「家族のための生活保障」という万が一に備えるというニーズが下がっていることも一因しているようです。全体的にリスク回避のあり方、保険に対する考えかたに対する変化の現れがあるのではないでしょうか。 また、晩婚化や少子高齢化の影響で、医療保険以外の保険加入をあまり考えたことが無い、もしくは保険補償を必要とする家族がいないということも挙げられます。

世界の生命保険の加入率

イギリスは4割弱

イギリスは生命保険発祥地といわれていますが、生命保険の加入率は4割弱と非常に低水準。理由として「掛け金が高すぎる」「保険会社が信用できない」「扶養家族がいない」という順に挙げられています。 これは自動車保険と家財保険が70%強の加入率に対し、非常に低い水準で、ペット保険の加入率と競い合っている状況のようです。ペット保険と競る加入率というのは日本では考えられないかもしれません。 イギリスは日本と同様に社会福祉制度が充実し、最低減の生活が保障されています。そのことから民間の生命保険に加入して保証を求めようという意識が薄い傾向にあるようです。 日本では社会保障が充実していても、それ以上の安心を求め、生命保険の加入率が高いですが、イギリスにおいては、いつ返ってくるかわからない保険に対して掛け金を払い続けることは「無駄遣い」といった日本とは違うイギリスならではの価値観の違いが表れているようです。

アメリカは8割

アメリカの生命保険加入率は8割。日本に次いで2番目の保険加入率となっており、保険の加入は日本同様一般的だという数字になっています。しかし、日本とは違いほとんどが年金保険と医療保険です。日本のような公的な医療保険制度が無いため自分で医療保険に入る必要があるからといわれています。 アメリカの医療は原則自由診療です。日本では医療が公的な健康保険などの医療保険によって受けることができますが、アメリカは公的保険は基本的に65歳以上の高齢者と重度障害者を対象とした保障と、低所得者を対象とした保証しかなく、それ以外はすべて民間の保険に加入を検討する必要があります。 また、アメリカでは死亡保険の加入率は20%ほど。共働きが多いアメリカでは女性も収入源を持っているためもしもの時のリスクに備えて死亡保障を準備するという意識が薄いのかもしれません。

日本は世界に比べて加入率が高い

日本は世界各国に比べて生命保険加入率が高く、生命保険加入率世界一。年々減少傾向にあるとはいえ、まだまだ生命保険に関する関心は高く、多くの人が生命保険に加入し、ライフスタイルの変化や家族構成の変化により保険の見直しや追加加入を検討しています。 日本もイギリスやアメリカのように共働きの家庭が増え、生命保険のニーズに変化がみられるとはいえ、病気や災害、事故などの万が一の保証を備える傾向が強く見られます。 また、死亡保障、医療保険やがん保険のような病気に対して備える保証に加え、子供の教育資金や結婚資金、老後の資金などを考えた貯蓄型の保険も人気で、死亡保障と貯蓄を兼ねた商品も人気となっているようです。 さまざまな理由から日本における生命保険加入率は急激に衰えることはなさそうです。

リスクに備えて生命保険への加入を検討しよう

生命保険に加入することでリスクに備え、安心して日常生活を送り子供を育てることができます。自分の家族に必要な保障や金額はいくらか。保険金額は妥当か。結婚や出産といった人生の節目、家庭の状況、収支のバランスで保険の選び方が変わってくるでしょう。 病気になり、長い治療が必要になったとき、家族の介護が必要になって働けなくなったときにも保険は大変大きな役割を果たしてくれます。もしもの時には残された家族を守ってくれるのも生命保険です。自分のライフスタイルや家族構成に合った保険を選んで安心して毎日を健やかに過ごしましょう。

公認会計士・税理士 伊藤 温志

エクセライク保険株式会社 代表取締役。2018年MDRT会員取得。
会計事務所の経営を通じ1,000社を超える顧客の税務/会計/保険/資産運用の相談に対応。
通常の代理店ではみれない顧客情報を扱っていることから、豊富な引出しを有し多くのお客さまから支持を集めている。